まったくスティーブ・ジョブズの印象が変わった。
まだ、半分しか読んでないのに。
父が中東の政治学者だってことも、里親だってことも、
30歳でアップルから追放されたのも知ってたけど。
血を分けた妹が・・・だったなんて。
いずれにせよ、この人物像は、もうひとつのそれと表裏一体だと思える。
「スティーブは刺激物以外の何物でもなかった。傲慢で、無礼で、激しくて、注文が多い――完全主義者だった。未熟で、もろくて、感じやすくて、傷つきやすい一面もあった。精力的で、洞察力があって、カリスマ的だったが、たいていは強情で、頑固で、まったく信じられない男だった」byジョン・スカリー(追放した人ね。)(p.356)
または、
「スティーブは信じられないほど輝かしく壮大な目的意識を示すことによって、皆に共通の動機を持たせる並外れた能力を持っていた。リサ(開発していたPC)については、『宇宙をへこませてやろうじゃないか。宇宙にくぼみができるほど重要なものにっできるはずだ』とよく言っていた」byトリップ・ホーキンズ(リサのマーケティング計画担当マネージャー)
もちろん面識もないけど、なんだか見聞きした彼の印象、
たった数時間本を読むだけで、こんなにかわるとは。
≪人の印象を持つ≫とは一体どういう意味があるんだろうか、
と自問してしまう。それが雲のようなものであることには違いない。
だからこそ、どの人間も興味深い。
オーウェン・W・リンツメイヤー・林 信行『アップル・コンフィデンシャル2.5J(上)』(アスペクト, 2006)
余談だが、
日本人として、興味深かったのは、
「ソニーはアップルにとって憧れの企業であり、いつかはそうなりたいと思う企業だ」(p.57)と言明しているところ。
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