2008年12月8日月曜日

1冊目(by R) 神との対話











神との対話―宇宙をみつける自分をみつける ニール・ドナルド ウォルシュ



友人の薦めで読んだ。

この本を読んで、今まで疑問に思っていたことが一気に解消された。

これは、ある日突然、著者が神と筆談により対話できるようになったときの

対話をそのまままとめたものである。

様々な宗教に精通していた著者が、納得できない宗教の教えを

対話を通して神に直接問うという内容になっている。

著者が神にした質問というのは、一般の人が常日頃から疑問に思っていることであり、



例えば

・神はなぜ我々を創造したのか

・神は万能であるにもかかわらず、なぜ我々の前に現れないのか

・神はなぜ不幸な人を助けないのか

・なぜ争いは起きる

・我々の生きる目的は何なのか

といった我々人類にとって普遍的な疑問に適切に答えている。



僕は最近、少し宗教に興味を持ち、新約聖書も読んだが、

キリスト教は我々日本人には理解し難い教えがいくつかある。

しかし、現代においても、なお世界人口の3分の1の人々が

キリスト教徒であるが、ここまで人々がキリスト教を信じる理由とは

一体何なのであろうか。



キリスト教では信じる者しか救われない。

神の戒律を破れば、永遠に追放され、永久に罰せられる。

神を信じない者は地獄(ゲヘナ)で永遠に業火により焼かれるのである。

その恐怖心から、人々はキリスト教を信じるのである。



しかし、ここで一つの疑問が生じる。

なぜ万能である神は、人々を地獄へやるのか。

そもそも、なぜ神は人々に信じない自由を与えたのか。

これには、サタンなど様々な説があるが、どれもうまく

答えられていないように思う。

これに対して、神はこの対話でこう答えている。

「神は全ての人を愛し、全ての人を受け入れる。

神が創造した我々の存在は誰もが尊いもので、罪人はいない。」

何千年もの間、神は人類にこの事実を教えてきた。

しかし、人類はこの事実を決して受け入れようとはしなかった。

受け入れることができないのだ。

なぜなら、人は無条件の愛というものを信じられないからだ。

人々は愛を条件付きだと考えている。

愛が条件付きだと教えたのは親である。

親は我々を一番愛する存在であるはずだ。

しかし、思い出してみてほしい。

親は、こうしてはいけない、こうしなくてはいけないと叱り付けることがある。

我々が無条件に信じた親でさえ、我々を条件付きで愛するのだと

人は経験から知っているのある。


だから、人は無条件の愛を信じられない。

我々は「親」の役割を神に投影し、善いか悪いか判断して、

褒美を与えたり罰したりする神を想像する。

恐れる必要のない神、善悪を決めつけたり、罰を与えたりしない神は

あまりに素晴らしすぎて、我々は受け入れることができないのだ。

この誤解が、万能であるにも関わらず、全ての人を救済しないという

神をイメージさせてきたのだ。

 

この本の内容は実に素晴らしい。

神を信じる信じないは自由であるが、一度読んでみる価値はある。

この本を読む前に、聖書も読んでおけば、宗教とはどういうもので、

神がどういった存在なのか理解するのに大いに役立つ。

>ヒサシ

誕生日おめでとう!!