2008年11月29日土曜日

43~48冊目 ロングライフデザインとしての住宅



ナガオカケンメイ氏がTBS情熱大陸に出演されているのを見て、「ロングライフデザイン」という言葉をはじめて知り深く共感したが、現在に息づいていることが、伝統を次の世代につなぐ一つの基準であるというようなことを同じく、情熱大陸に出演されていたアレックス・カー氏が言われていたことにも通じるものがあると思いだした。

それにしてもなぜ欧米は築年数が経つにつれて建物価値が上がるのに、日本は下がるのだろうか。そんなことを分析した本があればぜひ読んでみたい。誰か知っていたら教えてください。

  

SI工法について。
 

2008年11月28日金曜日

37~ 42冊目 日本論の名著

以前、テレビで紹介されていた日本論の著書をブログに書き写しました。
以下、全て引用・抜粋です。



1冊目は「逝きし世の面影」(葦書房・渡辺京二著)。これは江戸時代末期から明治初期に日本を訪れた外国人が記した庶民の実像を、丁寧にひろい上げまとめたものです。出版当初は各界の著名人が思わず涙を流したとの逸話もあり話題となりました。異邦人の目を通して知る文明開化以前「絵のように素朴で美しい日本」と出会える1冊です。 この本には2点の重要な意味があります。第一は、当時の日本が世界に現存する唯一の天国と思われていたこと。第二は、驚くべきことですが、当時の外国から来た知識人が日本の将来を見通していたことです。 日本は欧米から導入した技術、文化、制度などにより近代化に成功し、米国に次ぐ経済大国になりました。しかし、失ったものも多大で、それを確認することも大事であることを教えてくれる名著です。ただ、残念なことにこの本は在庫がなくなってしまい、現在は手に入りません。図書館で借りてでも読んで欲しいお勧めの本です。



次にご紹介するのは「大日本 The Britain of East」(実業之日本社・ヘンリーダイアー著)。今から100年ほど前に出版されえた本です。ダイアーは24歳の若さで来日、東京大学工学部の前身、工部大学校の初代都検(校長)に就任、10年間に渡り日本の近代化に多大な功績を残したスコットランド人です。 帰国後、20年の歳月をかけて「東洋の小国が、開国後わずか30年で近代科学技術の習得と社会近代化を達成した原動力は何か」という主題を通し、日本の歴史と社会を紹介したものです。ダイアーがいなければ、現在の「技術大国日本」は生まれなかったとも言われています。副題(東洋の英国)からも分かるように、日本を高く評価していて、日本が欧米の科学、工業、商業を導入しようと決意したとき、日本人を行動に駆り立てた動機として新渡戸稲造氏の「武士道」の文章を引用し解説しています。 原著が出版された1904年は日露戦争の宣戦布告がなされた年でした。この時こそ、日本が近代国家を完成させ方向転換した時です。この本は「失われた15年」に直面している今の日本人が、どこに原因があるかを知るための大量の示唆が含まれています。ダイアーは武士道精神を失ってしまったということが原因という事を訴えたかったのかもしれませんね。

 

1970年代中頃から、日本は急速な発展を遂げました。この現象の解明や原因の究明について、1980年頃から多数の本が出版されました。その中の1冊「日本/権力構造の謎」(早川書房・カレル・ヴァン・ウォルフレン著)をご紹介します。 ウォルフレンはオランダ生まれ。ジャーナリストとして日本に来日、この本を89年に出版し、国際的ベストセラーになりました。この本では、日本の急激な成長が「ジャパン・プロブレム」といわれる世界全体の問題になっており、その問題の本質と成長の原因を探ることから始めています。その問題の原因は西欧社会と日本の意思疎通が悪く、誤解を生んでいる点で、日本特有の「ザ・システム」というべき構造に本当の権力が存在していると指摘しています。 また、日本人がわかっていても書かない分析が豊富であるため、日本からは様々な反論が出されました。日本は「ジャパン・バッシング」「ジャパン・パッシング」「ジャパン・ナッシング」といわれ、その過程で省庁再編、地方分権などを実施してきましたが、その成果は明瞭ではありません。もう一度、ここに書かれた分析を見直して、改革を検討すべきです。



昨日までは西洋の視点で書いた日本の名著でした。視点が変わると全く違う発想の一文も出てくる、ということで日本とも歴史的にも古くから交流を持つ国の方が書いたこの1冊「縮み志向の日本人」(学生社・李御寧著)をご紹介します。 ソウル大学大学院碩士であり韓国の初代文化相も経験した著者は、日本に住んでいたこともあり、日本の良い面、悪い面も理解し、日本人が常に小さいものを求め、小さいものへ向かう傾向を「縮み」志向と説明しています。言語、風俗、文化などが酷似した韓国の眼を通して発見された日本文化の本質をわかりやすく書いた1冊です。 「日本人がはじめて開発し、世界に送り出した商品は扇子であった」などという意外な事実や卓抜な視点で日本文化の本質や日本が工業化社会のトップに躍り出ることができた秘密を明快に分析してあります。また、「拡がり」に弱い日本的特性も指摘、小ささの中に無限の広がりを追求する日本文化を紹介し、エールを送っている元気の出る1冊です。



最後にご紹介するのは「陰翳礼讃」(中公文庫・谷崎潤一郎著)。明治19年(1886年)東京生まれ、昭和40年に生涯を閉じるまで約半世紀に渡り激動の社会清努に流されることなく独自の世界を描き続けました筆者のこの本は建築家などに多大な影響を与えた1冊です。 闇があるからこそ光が美しい。日本独特の文化、家屋構造などが日本人の「美」の意識を形成する、という説をいろいろなものを例に挙げて述べています。谷崎潤一郎氏はもともと西洋に強く影響を受けた人であり、日本文化よりも西洋文化に影響を受けた人として知られていますが、晩年は日本文化に回顧しその深みと美しさに魅せられたのですね。今年は谷崎潤一郎氏の没後40周年ということです。数々の名作を残した谷崎氏の本を手に取ってみる良い機会なのではないでしょうか? 昨今は国の魅力を「Cool」かっこよさで図るという新しい動きも見られます。今週ご紹介した本をきっかけに普段は自国文化を当たり前のものとしてそれほど振り返らない私たちも日本の文化をもう一度省みて、その美しさに気付いて欲しいと思います。

34~36冊目 日本人であることを問い直す

  

2008年11月23日日曜日

31~33冊目 建築家 手塚貴晴、手塚由比

  

手塚建築研究所。このHPで作品として紹介されていた住宅に、私は正直、ヤラレタ、美しすぎる。思考停止してしまった。建築に興味があるのは、その造形美や意匠の巧さだけではなく、幸福の源泉が家庭であるならば、その家庭を支えるのが住宅であるからだ。

31冊目 建築家 Alvar Aalto



京都、河原町のジュンク堂で本を購入するときは、決まって最後に洋書コーナーへ行き、デザインや建築、アートを手にとって触れてみる。インスピレーションが刺激されること間違いなく、また、なぜだかそれぞれが個性的なのに嫌味がなく癒しを感じることを常々不思議に思ってきた。それがデザインやアートの力なのだと思う。そこでこないだ、衝撃を受けた一冊。略歴、Alvar Aalto

28~30冊目 建築家 隈研吾

  

TVや雑誌メディアに取り上げられていたので、興味を持った建築家の一人。負ける建築なんていうタイトルだけでも洒落ているじゃないか。でも、自然と調和を感動的に見たのは建築・庭園、鹿児島県の知覧にある、武家屋敷群。その中のひとつの家、森重堅氏邸庭園が素晴らしかった。朝早く訪れたが、空間に感動してそのまま昼前まで佇んでいた思い出がある。私にとっては、すべてが完璧だった。風鈴の音、木目の滑らかさ、風の爽やかさ、静けさ、ひっそりと山奥にこんな美しい家々があるとは、驚きだ。そして毎朝、人の手で隅々まで掃き清められている、その習慣もまた、美しい。

友人に紹介してもらった、ここはよかった!という庭園を書いておきます。
島根県にある、足立美術館。うん、はやく行きたい。

以下、足立美術館HPより抜粋

足立美術館の日本庭園が6年連続日本一に!

このたび、米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」(JOJG)が「2008年日本庭園ランキング」を発表し、足立美術館の庭園を6年連続で「庭園日本一」に選びました。
JOJGは、米国在住のダグラス・ロス氏が日本庭園を世界中に紹介するために1998年に創刊した英語の隔月刊誌で、大学や図書館などの教育関係者、造園関係者ら、英語圏を中心とする世界37ヵ国の人々に親しまれているものです。このランキングは、日・米・豪の専門家たちが2003年から2008年にかけて合計803ヵ所の 庭園を調査し、庭そのものの質、建物との調和、利用者への対応などを総合的に判断し順位がつけられました。そのうち当館の庭園は「日本の(いやおそらくは世界の)トップに連続で選ばれている」とし、「成功の要因は、美術館のスタッフ一人ひとりが毎日参加する、徹底した庭の手入れと維持管理によるところが大きい」と評価しています。
世界が認めた庭園を、ぜひ皆様自身の眼でお確かめになってください。

《ランキング上位5位》
1位 足立美術館(島根県)
2位 桂離宮(京都府)
3位 養浩館(福井県)
4位 山本亭(東京都)
5位 無鄰菴(京都府)

25~27冊目 建築家 内藤 廣

  

最近、建築家やアーティストの卵と出会うことが多く、刺激を受ける。
そのうちの一人がおもしろい、と紹介してくれたのが、内藤廣
気がつけば日常生活に埋没しそうな感性を刺激してくれるものを探している、最近。

2008年11月17日月曜日

パワーポイント

生協の学割で買うより安い、アマゾンのパワポ。
なんで2000円も安いのか、不思議です。

2008年11月10日月曜日

Photreading → Book Sharing

フォトリーディングを受講して約半年経過して、
自分でも理由がよくわからないが、読むほどに読書のスピードが速くなって、
現在は自己流だけど、読書スピードに不満がなくなった。

そこで、次のステップとして、ブログも読んだ本の感想を書き綴るだけ
ではなく、友人と書いた本を紹介しあう、面白い本を紹介しあう、
口コミを共有するブログに変更することにした。

名称変更: 「Photo reading 2.0」改め「Book Sharing 2008」へ

あ、おもしろそうな本だ。

こんな本読んでいるのか。

その分野は未知の世界だ。

などなど、教養の世界が広がることを大いに期待している。