何事にも、賛否両論がありうる世界というのは、
多様性に満ちていて、また創造的な世界である。
そのような反証可能性に満ちた世界が、
絶対主義の罠に陥らない一つの方策であることは、
歴史が証明しているように思える。
新しい考えに目を開かない限り、私達に進歩はない。
そのような科学的思考をフォトリーディングを開発した
ポール・シーリィ氏も講師の先生方も教育者としての
お持ちであることに疑問の余地がないのだが、
さて、一つ面白い論文を見つけたので、紹介しておきたい。
速読といってもさまざまなメソッドがあるようだが、
この論文は、ポール・シーリィの開発したPhotoReadingを
対象としている。
NASA Ames Research Centerが発行している
Dr. Danielle S, McNamara,"PRELIMINARY ANALYSIS OF PHOTOREADING"
http://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/20000011599_2000009345.pdf
この論文は以下のように結論付けている。
「These results clearly indicate that there is no benefit to using the PhotoReading technique.」(p.11)
もちろん結論を導くためには、経験的事実と論理的整合性
を保ちながら、正しい推論を経て、結論に至るのだが、
それは読者に委ねるとして、
みなさんは、この論文の妥当性をどのように評価されるだろうか。
僕は、受講者として、一度じっくり読まなければいけない。
間違っても、この論文をPhotoReadingなど、できん。
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