前回に引き続き、小林秀雄のCDを思わず買ってしまったのだが、
今日届いたので、iPodに入れて聞いてみた。
さて、さて、感涙してしまった。こうも、青年に語りかける言葉に
愛が感じられる、知識人が、今の世の中に居るんだろうか、いてほしい。
特に、科学と意識についての考察は、とてもハッとさせられるものが
続いた。こんなにも、ハッとさせられる体験は、いつぶりだろうか。
現代に≪青年≫といって、誰を指すのか、半歩考えてしまうが、
とにかく、青年に聞いてホシイと、青年ながら思ってしまったのだ。
なんだろうか、この魂に深く共鳴するような、不思議な体験は。
ノスタルジーではないのだ。この講演が収録された昭和49年、鹿児島の霧島も
日本の雰囲気も知らない。all ways三丁目の夕日は小学校の頃よく読んだ。
なんだか、あの力の抜け具合と懐かしさと、あたたかさが大好きで夢中で読んだ。
小林秀雄の講演もそれに対する青年の質問も僕には、懐かしさや、懐古主義
ではない。だけど、あれが「古き良き日本」のようなものだと、言われれば、
思わず納得してしまうであろう。
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